2023.01.27
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酸性ストレートとは?メリットデメリット解説します!!
酸性ストレートってどうなの?メリットデメリット解説します♪
今回、解説していくのは『酸性ストレート』
最近メニュー化されているヘアサロンも増えてきていますね^^
ですが今まであった通常のストレートと比べて値段も高く、
「気軽には試しにくいなぁ」と考えている方も多いと思います。
そこで、今回は酸性ストレートのメリット・デメリットも含めしっかりと解説して
酸性ストレートについて、なんとなくでも理解していただけるようにまとめさせていただいきました。
1.酸性ストレートとは?
2. ズバリ‼︎酸性ストレートのメリット・デメリットは?
3. 酸性ストレートがオススメなのはどんな人
4. 普通の縮毛矯正・ストレートパーマとの違いは?
5. 実際のお客様のbefore・after
1.酸性ストレートとは?
そもそも酸性ストレートとはなにを指すのか?
酸性ストレートにも様々な商材があります。
それぞれでPHに多少差があったり、成分も違います。
なので今回はカルディアで取り扱っているartticさんのティック酸性ストレートの商材を基本として説明していきます。
酸性と聞くと「強い薬剤じゃない?」「髪の毛溶けちゃいそう。。」
そんなイメージの方も多いのではないでしょうか??
実は酸性の中でも弱酸性の領域、髪の健康な状態のPH(等電点)に近い領域で施術をしていくので
イメージほど髪の毛に対し負担の大きいものではありません。
図から分かるように髪の等電点はPH4.5~5.5くらいと言われています
ちなみに、アルカリ性の薬剤で縮毛強制・ストレートパーマをしていく商材はph9前後のものがほとんどです。
これに対しティック酸性ストレートの商材はph4となっていてトリートメントやリンスとほぼ同じphとなっています。
(薬剤を混ぜ合わせphを調節するのでph7に近くなることもあります。)
髪の毛に優しそうなのがなんとなくわかります♪
でも、そんなに優しいお薬で頑固で強いくせ毛を伸ばすことが出来るの?と思いますよね
特にカラーなどの薬剤ダメージがある髪は癖も伸ばしやすくなっています。
後に「どんな髪に向いているのか?」でも説明しますが、一度アルカリ性のお薬で反応した髪の毛は、
キューティクルが開きやすく、アルカリがなくても薬剤が浸透しやすくなります。
また、phだけ見るとトリートメントと同じphで髪の毛に優しいものですが、
それに還元剤(髪の毛の中の結合を切ってくれる薬剤)を加えることでくせ毛をストレートに伸ばしていくことが出来ます。
この還元剤の量も多すぎてはダメージにつながります。
髪質・ダメージ具合・施術履歴を見ながら負担の少ない量を見極めることが必要ですが、これは僕たち美容師の腕の見せ所ですね^^
2. ズバリ‼︎酸性ストレートのメリットデメリットは?
●メリット
1. 髪への負担が少なくごわごわしにくい
ここでしっかりとお伝えしたいのが、ダメージが無い訳ではありません。
薬剤を反応させ、髪の毛の結合を切り、アイロンで熱処理もしますので髪への負担も決してゼロではありません。
ですが、最初の酸性ストレートとは??でも触れていたのですがphを髪への負担がない領域で施術することができるので
薬剤によって起こるキューティクルや、タンパク質へのダメージを少なく施術することができます。
特に弱酸性の薬剤はキューティクルを引き締める効果もあるのでごわごわとした手触りになりにくいです。
2. アルカリの薬剤ではNGだった髪にも対応可
phによる髪への負担が少ないことによりハイダメージの髪の毛にも施術が可能です。
なんと、ブリーチ毛にもストレートができます!
他にもデジタルパーマをしている方、カラー・パーマを繰り返していた方、もともと痛みやすくダメージ毛になってしまっている方、などなど
今までアルカリの縮毛矯正をしようとして断られた経験のあるかたも少なくないと思います。
そんな髪の毛でも、引っ張って簡単にちぎれてしまうほどのハイダメージでなければ髪の毛の中に強い結合が残っていると思われますので施術が可能です。
とはいえ、不安な方は酸性ストレートを施術しているサロンに行ってしっかり髪質を見てもらってから施術するかを決めるのが確実ですね^^
3. 柔らかい手触りで自然に仕上がる
髪の毛は髪表面のキューティクルと髪の毛の柱になるポリペプチド、その柱(ポリペプチド)同士をつなぐ結合があります。
【結合の種類】
①シスチン結合:強固な結合。パーマやストレートはこの結合を切断・再結合することで髪の形状を変えている。
②イオン結合:電気的に結びついた結合。PH4.5~5.5で最も安定した状態になる。シスチン結合よりも弱く、水素結合よりも強い。
③水素結合:水で簡単に切断される結合。乾くと再結合する。弱い結合ですが数がすごく多い。
酸性ストレートもアルカリ性のストレートも還元剤を使用しシスチン結合を切断・再結合することでストレートヘアにしていきます。
では何が違うのかと言いますと、イオン結合への反応です。
イオン結合はアルカリ性の薬剤だと多く切断されます。
逆に弱酸性だと必要以上に切断されません。
なので酸性ストレートはシスチン結合をしっかり切ってストレートにしていき、イオン結合を残すことでストレートヘアにしながら柔らかさを出すことができます。
ちなみに、カルディアで取り扱っているティック酸性ストレートは専用に作られたウルティアトリートメントとセットにすることでよりダメージケアと、柔らかさをプラスすることができます。
●デメリット
1.時間がかかる
基本的にカラーやパーマ・ストレートなどはアルカリの力で髪の毛のキューティクルを早く開き、薬剤を髪の中に浸透させます。
比べて、酸性ストレートの薬剤はキューティクルを開かせる力が弱いため薬剤の浸透に時間がかかり、髪のシスチン結合を切る役目を担う1液(軟化)の放置時間がかなり長くなります。
僕も酸性ストレートをする際は基本30分以上は放置します。
うねりが強い髪や、傷みやすく薬剤の権限力を弱くした場合だと1時間放置したこともあります笑
さらに僕の考え方的には、酸性ストレートは薬剤で完全にストレートにするのではなくアイロンなどの熱によってしっかりとクセを伸ばして行きます。
それによってアイロン施術もアルカリストレートと比べて長くなります。
なので通常のストレートのプラス1時間から一時間半くらい。
大体4時間前後かけてストレートにしています。
2.料金が高くなる
通常(アルカリ)のストレートに対して料金も基本的に高く設定されています。
時間が長時間かかってしまうために美容師がつきっきりになる時間も多くなることや、
普通のストレートと違った知識が必要になるため、新しく時間やお金を使って技術を習得する必要があることも理由の一つとしてあげられます。
また、高級な成分が多く含まれていることが多いので、薬剤もコストのかかることもあり
そもそもの薬剤の仕入れ価格(経費)も高くなります。
そのため、価格は少し高めに設定されているお店がほとんどだと思います。
3.しっかりとしたストレートになりにくい
クセが伸びないということではないのですが、いわゆる「ストレートにしました!」って感じの真っすぐになりにくいと思います。
メリットでも柔らかくストレートになるとあげたのですが、
ナチュラルなストレートよりもピンピンなしっかりとしたストレートをお求めの方は少し物足りなく感じる可能性があると思います。
3. 酸性ストレートがオススメなのはどんな人?
●髪の施術履歴
アルカリの力がないので一度髪にアルカリの薬剤が反応した髪(カラーやパーマ・ブリーチなど)が基本的にはおすすめです。
そういった髪は酸性の薬剤でも比較的反応しやすく優しくストレートにすることができます。
中でも、セルフカラーで白髪染めなどされている方は酸性ストレートの方がかなりリスクが少ないです。
一見わかりにくいですが髪の中にアルカリが残留している場合があり、
その上からさらにアルカリ性のストレート剤をつけると一気にジリついて元に戻らないことも。。。
セルフカラーでなくてもカラーリングをしている髪にアルカリは基本的に必要ないので酸性ストレートがオススメです。
逆にカラーなどしていないバージン毛、キューティクルがしっかりしている髪だと反応しにくい場合もあります。
●髪の状態
癖の強さは基本的にはあまり影響しないと考えていいと思います。
時間はかかる場合もありますが基本的に酸性ストレートでも強いクセに対応可能です。
ただ、たんぱく質がしっかり詰まっていて、ハリ・コシのある髪で強いクセがある場合、
クセが伸びきらない可能性もあります。
判断が難しいところなので、担当の美容師に相談してみてくださいね^^
4. 普通の縮毛矯正・ストレートパーマとの違いは?
違いというとここまでのまとめになりますので表にしてみました!通常の縮毛強制 | 酸性ストレート | |
PH | アルカリ性 | 弱酸性 |
料金 | 8,000〜20,000 | 15,000〜30,000 |
時間 | 2時間〜3時間 | 3時間〜4時間 |
質感 | しっかりストレート | 柔らかいストレート |
おすすめな髪質 | バージン毛〜ローダメージ毛 普通毛〜硬毛 |
ローダメージ毛〜ハイダメージ毛 軟毛〜普通毛 |
5. 実際のお客様のbeore・after
before
after
before
after
before
after
まとめ
いかがでしたか??
なんとなく酸性ストレートについて分かっていただけたかな?と思います。
僕自身元々ストレートパーマは苦手でした。
ですが酸性ストレートに出会いしっかりと勉強してみると、本当に今まででは絶対にならなかった柔らかくて自然なストレートになってすごく感動したんです!!
ぜひ縮毛強制をお考えの方は一度試してみてくださいね^^